この動画は何度もYouTubeからは削除され、再投稿と削除を繰り返している。
今回も削除されるリスクを犯して、再投稿しているので、削除される前に見てもらいたい。
最近では。「中国当局、実写版「くまのプーさん」映画の公開認めず」と話題になっていた。
米報道によると、中国当局はディズニーの実写映画「Christopher Robin(邦題「プーと大人になった僕」)」の同国での公開を認めなかった。米エンターテインメント誌ハリウッド・リポーターが伝えた。
さて、中国はアメリカに次ぐ世界で2番目の映画市場である。そのため製作者が作品のヒットを狙うのなら、同国において上映することが重要となる。
しかしながら中国政府は、毎年34作品しか外国映画の公開を許可していない。
映画の公開にあたっては必須事項あるいは禁止事項といった厳格なガイドラインが設けらている。政府から許可が得られない場合は、中国全土で上映が禁止される。
ここでは、世界的にヒットしながらも、中国で上映されることのなかった10作品とその理由を見ていこう。
1. ゴーストバスターズ(2016年)
本作品に登場するゴーストなどの超自然的存在は中国政府の意に適うものではなかった。政府の検閲ガイドラインでは、「カルトあるいは迷信を流布」する映画は禁止となっている。
どうにか中国で公開したいソニーは、映画のタイトルを『ゴーストバスターズ』から大雑把に意訳すると”スーパーパワー決死隊”といった感じのものに変更したが、その努力は無駄であった。
2. バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年)
「歴史に対する不敬な描写」が原因で禁止された。2011年、テレビや映画などでタイムトラベル物が人気を博したことがあったが、中国の検閲委員会はこのテーマを扱うエンターテイメントを一切発禁処分にしている。
3. デッドプール(2016年)
禁止理由は、流血のある暴力、ヌード、過激な用語だ。20世紀フォックスはどうにか検閲をクリアするために映画の手直しを試みたが、ストーリー展開に影響を与えることなく過激な内容を削除することはほとんど不可能だった。
4. スター・ウォーズ(1977年)
第1作目はなにしろタイミングが悪かった。その公開は毛沢東の死から数ヶ月後のことだったのだ。彼は西洋文明が中国に侵入することを拒んだ人物である。「はるか彼方の銀河」もそこに含まれていた。
5. アバターの2Dバージョン(2009年)
本作品は中国で大ヒットした……が、それは3Dでだけだ。2D版は政治的な含意と革命をテーマとしていることから発禁となった。
香港の蘋果日報によると、発禁処分の理由は「第一に、巨額の資金が投じられており、国内映画からシェアを奪う恐れがあること。第二に、鑑賞者に立ち退きを想起させ、暴力を誘発するおそれがあること」である。不思議なことに3D版はごく短期間のみ許可されている。想像するに2D映画のシェアを奪わないからではないだろうか。
6. ダークナイト(2008年)
この作品の場合、中国当局に拒否されたというより、ワーナーが「映画のいくつかの要素が文化的にデリケート」であるとして検閲を受けなかったというのが本当だ。
このことについては、あらゆる制作スタジオが言及しているが、ニューヨーク・タイムズの推測では、「バットマンがギャングを捕らえる場面など、香港で撮影されたシーンが引っかかることを懸念」したとされる。
7. ディパーテッド(2006年)
本作品では、ボストンのギャングが中国人のやくざにコンピューターや武器テクノロジーを売ろうとする。また中国政府が台湾に核兵器を使うかもしれない旨を示唆していることも嫌われたようだ。
8. ダ・ヴィンチ・コード(2006年)
一度は検閲をパスし、上映されたはずの本作品だが、キリストに娘がいるという議論がありかつ不敬でもある内容ゆえに後になって突然公開が中止された。中国国内のカトリック系団体から抗議があり、結局上映できなくなってしまった。
9. ノア 約束の船(2014年)
本作品のテーマが宗教的なものであり、「徹底して世俗的」な同国における公開が違法であったことから発禁となった。
10. 活きる(1994年)
中国政府がハリウッドばかり取り締まっていると誤解させないよう、こちらも紹介しておこう。中国人向けに制作された本作品だが、中国共産党とその1990年代中頃の政策を批判的に描写していたことから発禁となった。また監督の張芸謀は中国国内における2年間の映画制作を禁じられている。しかし世界的には高く評価され、ゴールデングローブ賞の候補にもノミネートされた。
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